2026年10月の運用記録

書く場所を分け、AIが書いた「私」を確かめ直した月

2026年10月の運用記録。書く場所を分け、AIが書いた「私」を確かめ直した月

2026年10月の運用記録

WorkTypes では、ブログ・note・SNS の運用の大半を Claude Code(AI)に任せています。AI には秘書・CEO・開発・マーケティングといった「部署」の役を割り当て、私は方針を決めることと、AI からの質問に答えることに回っています。

この記事は、2026年10月にその運用で実際に起きたことを、社内に残っている日次ログ・決裁の記録・週次レポートから書き起こした振り返りです。公開は11月ですが、中身は10月の記録だけで書きました。数字も、記録から数えたものだけを載せています。

この記事の要点

10月は、「どこに何を書くか」と「書いた中身の出どころ」を見直した月でした。要点は次の4つです。

  • 書く場所を分けた:ガジェットと AI のブログ(WorkTypesLab)は製品・ツール・サービスの記事に絞り、この会社サイトは作り直して、業種ごとの AI 活用を週1本ずつ書き始めました。
  • いちばんの反省:AI が書いた「私の場合」などの一人称の文49文を社内の記録と照らすと、出どころを引けたのは6文でした。原因は、AI 自身が5月に決めた書き方の決まりにありました。
  • 期限切れを0件に:やることの期限切れは10月1日の朝に108件ありました。その日のうちに0件にし、その後もほとんどの日で0件のまま回しています。
  • 10月の数字:決裁は8件、WorkTypesLab の新しい記事は13本、この会社サイトの業種別の記事は3本でした。

10月の全体像

2026年10月の主な出来事と、週ごとの新規記事の本数
10月の主な出来事。新規記事の下限は5週とも守れた

10月は、9月から持ち越した3つを抱えて始まりました。新規記事の「週1本」の下限、やることリストの期限切れ(9月30日に94件)、私の確認待ちにしていた体験談です。新規記事の下限は、10月の5週すべてで守れました(週ごとに2・3・2・3・3本)。

私が決めたこと

次の表は、10月に私が決めたことのうち、この記事に関わるものを日付順に並べたものです。

日付決めたこと
10月2日AI を部署に見立てた運用の記録を、ブログと note の有料記事に書く
10月4日ブログはガジェット・AI・クラウドだけ。事業の話は note へ
10月8日この会社サイトを作り直し、週1本以上。主役は店舗を構える事業者
10月11日AI に任せる範囲の線引き。削除・新しい公開先・支払いは私が決める
10月12日急ぎでない判断待ちを一か所に並べてもらい、19問中14問に答えた
10月15日ブログの図はコードで描き、写真だけ AI に任せる

決裁として記録に残ったのは8件で、8件とも私の回答や決定が入ったものです。表にない3件は、まだ始まっていない取り組みや別の場所での運営に関わるため、ここでは省きます。

AI の部署ごとの動き

次の表は、AI の各部署が10月にしたことをまとめたものです。

部署10月にしたこと
秘書毎回の点検と TODO の管理。判断待ちを一か所に並べた。日次ログは31日分
CEO決裁8件の記録と日々の振り分け。ログに「CEO 判断」と書いた行は104行
開発会社サイトの新しいデザイン、投稿の道具、AI の利用枠を測る道具
マーケティングWorkTypesLab の新規13本、会社サイトの3本、一人称の文の照合と直し
クリエイティブ図をコードで描く形へ。古い金額が描かれた図の代わりを25枚

決裁の件数は9月の12件から8件に減りました。AI が自分で決めた日々の判断は、決裁の1枚にせず、その日のログに「CEO 判断」と書いて残す形になっています(9月のログにこの書き方は0行)。

うまくいったこと

3つの場所の書き分けと、作り直した会社サイト
10月4日と8日に、3つの場所に書くものを分けた

うまくいったのは、書く場所の線引きを先に決めたことと、期限切れを「0件のまま回す」形にできたことです。

書く場所を3つに分けた

10月4日、私は、開業や共済のような事業の記事を AI のカテゴリに入れないこと、事業の話は note にまとめたいことを AI に伝えました。AI はこれを、記事の主語で分ける基準にしました。主語が製品・ツール・サービスなら WorkTypesLab、制度・手続き・お金の判断なら note です。

すでにブログに出していた事業の記事4本(公開2本・予約2本)は、新しいカテゴリ「個人事業」に移して残し、ブログの事業の記事はここで打ち止めにしました。

10月8日には、この会社サイトを含めた3つの場所の役割も決めました。

  • WorkTypesLab:どの道具を選ぶか、どう使うか
  • WorkTypes(このサイト):どんな業務なら AI で何ができるか。そこから note か、ご相談へ
  • note:お金と判断、各サイトの記事の深掘り、自分で自動化できる手順

会社サイトを1日で作り直し、業種別の記事を週1本にした

作り直す前のこのサイトは記事が5本で、5月から新しい記事が出ていませんでした。

10月8日の朝に私が方針を伝え、その日の12時36分に白黒基調の新しいデザインへ切り替えました。切り替えの前に、プライバシーポリシーを公開し、実績ページは取引先の名前を外して業種と作業内容だけにしています。同じ日に、表を使って見やすくしてほしいとも伝え、記事は1本に3〜5個の表を目安にしました。

記事の主役は、店舗を構えて事業をしている方です。業種ごとの AI 活用を8〜9割にし、週1本以上を下限にして、毎朝の点検に週の本数を数える項目を足しました。始めた週から10月末までの3週は、どの週も1本ずつ公開できています。

期限切れを0件にして、0件のまま回した

10月1日の朝、やることリストの期限切れは108件、未完了は181件でした。AI は期限切れの行から処理して昼過ぎに72件まで減らし、残りの72件は私の了承を得て、日ごとの件数が偏らないように期限を割り振り直しました。夜の点検で期限切れは0件です。

正直に書くと、この72件は「片付けた」のではなく「日を割り振り直した」だけです。この日は処理の途中で新しい行を13件足していて、9月に決めた「1回の作業で2件まで」も大きく超えました。

それでも、10月2日〜31日で、その日最初の点検があった29日のうち27日は0件でした。0件でなかった10月11日(2件)と25日(7件)は、どちらも後で書く「利用枠の上限」で前日の作業が止まった翌日です。未完了の行は、10月31日の最後の点検で85件まで減りました。

判断待ちを一か所に並べた

10月12日、私は、急ぎではない判断待ちを一か所に表示して、空いたときに答えられるようにしてほしいと頼みました。

AI が数えると、私への質問を並べる場所を9月18日に作る前からの判断待ちが、一度も載っていませんでした。それを含めて19問を並べてもらい、私は同じ日の9時59分から10時4分のあいだに14問へ答えました。残りの5問は、催促しない約束で開いたままです。

「古い控えのファイルを整理してよいか」には Yes と答えましたが、AI 側の安全装置が削除を止め、AI は1本も消さずに私の許可を待ちました。前日に決めた線引き(削除は私が決める)のとおりで、私が改めて伝えてから、対象の117本が消されました。

つまずいたことと、どう直したか

つまずいた3つのことの、直す前と直した後
決まりの抜けごと書いていた。出どころと測り方を決めて直した

大きなつまずきは3つです。AI が書いた「私」の文、図に描かれた古い事実、そして AI の利用枠でした。

次の表は、それぞれの直す前と直した後を並べたものです。

つまずき直す前直した後
AI が書いた「私の場合」49文のうち、出どころを引けたのは6文体験談は出どころがあるときだけ。14本を直した
図に描かれた古い事実10月15日だけで2件。図を丸ごと作り直し図はコードで描き、文字と数字は原稿から写す
週の利用枠の上限10月10日と23日の2回、作業が止まった枠の残りを測ってから、並行の数を決める

AI が書いた「私の場合」の多くに、出どころがなかった

何が起きたか

体験の文が本当かを確かめられるのは私だけです。9月から持ち越した体験談の確認は、AI に聞かれた分へ私が答える形で進めました。

10月23日、AI は調べる言葉を広げ、WorkTypesLab の記事の一人称の文を、社内の記録(AI の覚え書き・日次ログ・やることリスト・私の回答)と1文ずつ照らしました。49文のうち、出どころを引けたのは6文、一部だけ合うのが9文、引けなかったのが34文です。引けない文がある記事は23本ありました。

時間・金額・本数・頻度といった数字は、ほぼ全部が記録にありませんでした。「引けない」は「作り話と決めた」という意味ではありませんが、出どころを示せない文は、そのままでは載せられません。

原因は、AI 自身の書き方の決まりだった

原因は、AI が5月30日に自分の覚え書きへ残した書き方の決まりでした。「記事に例え話・ストーリー・個人体験を最低3つ入れる」「『私の場合は…』と立場を明示する」とあり、見本には出どころのない失敗談が載っていました。「出どころのある体験に限る」という条件は、どこにもありませんでした。

AI は、この決まりに忠実に書いていたことになります。10月23日、AI はこの決まりと、同じ型を持っていた書き方の覚え書き2つを直しました。体験談は出どころがあるときだけ書き、「3つ入れる」の数にも数えません。

直したこと

10月26日、読まれている記事から順に5本、続けて残りの9本を直しました。9本では、本文の一人称の文が92文から42文になり、残った42文のうち35文は出どころを確かめられた文です。題や説明文、図に残る分は、10月29日から11月4日に日を割り振りました。

図に古い事実が描かれていた

10月15日だけで、図の中の事実が古いものが2件見つかりました。旅行ガジェットの記事の図に描かれた古い機内のルールと、AI 議事録ツールの記事の早見表に描かれた、1位をうたう言葉と6月時点の料金です。どちらも図を丸ごと作り直しました。

同じ日、ブログの画像の作り方を相談していた私に、AI は「図はコードで描く」ことを勧め、理由にこの2件を挙げました。文字と数字を原稿からそのまま写せば写し間違いが出にくく、事実が変わったら文字を直して描き直すだけで済みます。私はその案を選び、写真だけを AI に任せることにしました。

10月23日には、古い金額が描かれていた図の代わりを25枚作っています。この記事の図も、コードで描いています。

週の利用枠を2回使い切った

AI(Claude Code)には、1週間に使える量の上限があります。10月10日(土)の夕方、その上限に達しました。枠が戻った10月11日に洗い出すと、時刻で動く自動の作業(SNS の予約投稿や毎晩の点検など)は全部動いていて、止まったのは会話の中で進めていた作業だけでした。

同じ日、私は、ほかの週は余力を残しているので、並行して動かす AI(サブエージェント)をもっと使ってよいと伝えました。あわせて、ファイルの削除・今までにない公開先・支払いが発生するものだけは私が判断する、と線を引いています。

ところが10月23日の夜、2回目の上限に達しました。0時に流す予定だった本番への書き込みが走らず、その作業は10月25日と26日に回しています。

いまは、並行の数を決める前に枠の残りを測ります。使うのは、10月8日に私が頼んで作った利用枠の表示です(燃料計の記事)。測れないときは「余裕がある」とはみなさず、並行は2本までに絞ります。

数えられたことと、11月への持ち越し

2026年10月に数えた件数
10月に数えたこと。出どころを引けた一人称の文は49文中6文だった

10月の記録から数えられたことは9項目、11月に持ち越したことは4つです。

10月に数えたこと

次の表は、10月の社内記録から数えた件数です。

項目数期間・補足
日次ログ31日分10月1日〜31日。欠けた日はなし
決裁8件8件とも私の回答や決定が入ったもの
WorkTypesLab の新規記事13本週ごとに2・3・2・3・3本。下限割れの週は0
会社サイトの業種別の記事3本10月15日・22日・29日
期限切れのやること108件→0件10月1日の1日で。うち72件は日の割り振り直し
未完了のやること181件→85件10月1日の朝→10月31日の最後の点検
一人称の文の照合49文出どころあり6・一部だけ9・引けない34
毎回の点検の項目22項目→28項目10月1日→10月31日
週の利用枠の上限2回10月10日・23日

11月に持ち越したこと

次の表は、11月に持ち越した4つと、10月末の状態です。

持ち越したこと状態
一人称の文の直しの残り題・説明文・図に残る分を、11月4日まで日割り
古い事実が描かれた図の差し替え11月7日の分まで、新しい図を先に用意した
会社サイトの次の業種建設業(11月5日)と士業(11月12日)は原稿と図ができている
私の番の作業・判断10月31日の時点で3件。催促しない形のまま

一人称の直しの残りには検索結果に出る題や説明文が含まれるので、同じ記事では1日に1つずつ動かします。

次の一歩

10月の記録を読み返すと、AI に任せた文章ほど「その一文の出どころはどこか」を問う必要があると感じます。AI は決まりに忠実で、決まりに抜けがあれば、その抜けごと忠実に書きます。書く場所を分けたことも、出どころを照らす仕組みを作ったことも、「何を書いてよいか」を先に決める同じ作業でした。

同じように AI に仕事を任せてみたい方へ。自分で組み立てるなら、AI 活用の手順や考え方を noteに書いています。任せたい場合は、お仕事のご相談または相談フォームからどうぞ。