2026年6月の運用記録

体制を組み直し、AIの「完了」を確かめ始めた月

2026年6月の運用記録。体制を組み直し、AIの「完了」を確かめ始めた月

2026年6月の運用記録

この記事の要点

  • 6月は、AI(Claude Code)に任せている WorkTypes の運用を、月の半ばで組み直した月でした。新しく書く記事の本数を減らし、その分を記事の見直しと仕組みづくりに回しました。
  • いちばん大きな学びは、AI の「保存しました」「確認しました」を実物で確かめるルールが増えたことです。AI の報告と実際が食い違った出来事が4回あり、そのたびに確かめる手順を足しました。
  • 自動投稿は、置き場所の制約、投稿の制限、認証の期限切れで何度か止まりました。直すときは「止まらないようにする」だけでなく、「止まったら気づける」形を目指しました。
  • 7月には、仕組みはできたのに中身がまだ無いもの(Instagram のリール動画)などを持ち越しました。

6月の全体像

2026年6月の流れ。前半は自動化の土台を直し、6/12〜13に配分を組み直し、後半は確かめる仕組みを足した
6月の流れ:土台を直し、配分を変え、確かめる仕組みへ

6月は、前半に自動化の土台を直し、6/12〜13 に作業の配分を組み直した月でした。後半は、AI の報告と実際が食い違う出来事が続き、その原因を調べてルールを足すことに多くの時間を使いました。

私は WorkTypes という屋号で、ガジェットと AI のブログ「WorkTypesLab」、note、SNS(X・Threads・Instagram)を運用しています。作業の多くは Claude Code に任せていて、秘書・CEO・マーケ・開発などの「部署」に分けて動かしています。私が話しかける窓口は秘書で、判断が要ることは CEO 役が決め、それぞれの部署に振り分けます。

前半:自動化の土台を直した

6月の前半は、いつもの記事公開と SNS 投稿を回しながら、自動化の土台を直す作業が続きました。

  • 6/3:自動投稿の失敗の原因を突き止め、実行場所を移しました
  • 6/5:別の AI(Codex)に仕事を渡すための作業場を作りました
  • 6/8:Instagram のリール(短い縦動画)を投稿する仕組みを立ち上げました

Codex 用の作業場には、役割と「やってはいけないこと」を書いた指示書を置き、Codex がそれを正しく言い直せることを確かめています。

6/12〜13:作業の配分を組み直した

月の半ばの 6/12〜13 に、収益化の計画を作り直し、作業の配分を次のように変えました。

作業組み直す前組み直した後
WorkTypesLab の新規記事週7本週3本(買う前に調べる人に向けた記事に絞る)
note の無料記事週7本週5本
記事のリライト週7本週2〜3本
別のレビューブログ(9月に終了)毎日の投稿投稿を止めて凍結

部署ごとの動き

部署ごとに見ると、6月はおおむね次の分担でした。

部署6月にしたこと
秘書毎朝の予定と TODO の確認、日をまたぐ作業の繰り越し、日次ログ
CEO6/12 に収益化の計画を作り直し、6/24 にサービスの料金と線引きを決裁
マーケブログ記事と画像、note の原稿、SNS の投稿予定、週ごとの数字のレポート
開発自動投稿の実行場所の移し替え、リール投稿、古い予約の自動掃除、投稿記録の修理
営業サービスの説明資料と、納品の手順の下書き

秘書の朝の作業には、6/24 から SNS で受け取った返信の確認も加わりました。営業や宣伝の返信には返さず、返信は下書きを私が確認してから送ります。

CEO が 6/24 に決裁として残した線引きでは、経理と AI を組み合わせるサービスについて、税務の代理や相談はしない、会計データを外部の AI に渡さない、申告そのものは代行しない、と決めています。

うまくいったこと

空振りしても気づける自動投稿の仕組み。曜日ごとの箱に動画があれば投稿し、空なら投稿せずに通知だけを届ける
空振りしても気づける自動投稿(キュー方式)

6月にうまくいったのは、変える前に戻し方を書いておいたことと、自動投稿が空振りしても気づける形にしたことです。ほかに、古い予約の片づけを自動にし、大きな作業の分け方と図の作り方を決めました。

変える前に、戻し方を書いておいた

6/13 に体制を変えるとき、AI に指示書(CLAUDE.md)を書き換えさせる前に、今の指示書2つと記憶のファイルを別のフォルダに複製させました。そこに「元の運用に戻す手順」と「今回なにを変えたか」を1枚の手順書にまとめています。止めたレビューブログも「凍結であって削除ではない」と書き、記事や仕組みは消さずに残しました。

本数を半分以下にするような変更は、うまくいかなければ戻したくなるものです。戻し方が先に書いてあれば、変更そのものを試しやすくなります。

空振りしても気づける自動投稿

Instagram のリールは、6/8 に「静止画から8秒の動画を作り、API で投稿する」仕組みを作りました。6/21〜22 には、HTML で作るテンプレートを3種類(比較カード型・手順型・比較表型)そろえ、ネタに合わせて使い分けられるようにしました。

6/30 には、月・水・金の 19:00 に投稿する定期の枠を作りました。ここで入れたのが「キュー(順番待ちの箱)」です。時刻になると、その曜日の箱に投稿する動画が入っているかを確かめます。

  • 入っていれば:投稿して「済」の箱へ移します
  • 入っていなければ:投稿せずに、通知だけを送ります

中身が無いまま時刻が来ても、黙って空振りせず、私に知らせが届く形です。

古い予約を、自動で片づける

自動投稿は、Mac の launchd という機能で「この時刻にこれを動かす」と予約しています。この予約は、動いたあともファイルが残ります。

6/17 に調べると過去の予約が溜まっていたので、235件を消しました。そのうえで、毎週土曜 23:30 に過去の日付の予約だけを消す掃除を常設しました。

大きな作業は分けて、結論だけ受け取る

6/23 に「動きが重い」原因を調べると、次の3つが出てきました。

  • 1つの会話が長くなりすぎていた
  • 部署(サブエージェント)への分担を1回も使っていなかった
  • 毎回読み込む指示書が大きかった

そこで、会話は毎日区切る、大きな作業のあとは AI から区切りを提案する、部署への分担を積極的に使う、と決めました。秘書の指示書は、細かい手順を別のファイルに移して 20,537 バイトから 10,805 バイトへ、約47%小さくしました。

6/26 には、翌週の note 記事5本を5つのサブエージェントに並行して書かせ、秘書は結論だけを受け取りました。

図は HTML で描く

6/28 に note 連載の図を作り直していたとき、私が気に入っていた図は、画像生成 AI ではなく HTML と CSS で描いてブラウザで撮影したものだとわかりました。重さは約100KBで、画像生成 AI で作った写真風の図(1.3〜2MB・人物入り)とは作り方から違っていました。

以後、図は「人物なし・図解中心・HTML/CSS」を基本にしています。この記事の図も、同じ方式で作っています。

つまずいたことと、どう直したか

AIの完了報告と実際が食い違った4回と、それぞれに足したルール
AIの「完了」と実際が食い違った4回

6月は、AI の報告と実際が4回食い違い、自動投稿も何度か止まりました。食い違いには確かめる手順を足し、自動投稿は「止まったら気づける」形を目指して直しました。

AI の「完了」と実際が、4回食い違った

6月は、AI の報告と実際が食い違う出来事が4回ありました。共通していたのは、確かめる前に「終わった」と書いていたことです。

4回の食い違いを、記録や報告の中身、実際、足したルールに分けて並べます。

記録・報告実際足したルール
6/13:日次ログに「オーナーの意向:ぜひ稼働させたい」私は頼んでおらず、AI が自分で始めた仕組みだった「オーナーの意向」を書くときは、実際の発言を確かめる
6/13:note 記事の告知予約に入っていた URL存在しない URL で、開くと404だったURL や ID は、実在を確かめてから使う
6/23:1日の終わりの片づけで「保存しました」Google ドライブの同期とぶつかり、3回続けて保存に失敗保存したら、ファイルがあることを確かめてから「完了」と言う
6/26:記事のリンク修正を「修正済み・検証OK」更新日は前のまま(6/18)。直したはずのリンクが6か所とも残っていたWordPress を更新したら、更新日時が当日になったかを数字で確かめる

1回目は痕跡をすべて片づけ、2回目はその予約を止めて、先々の予約に入っている URL をすべて開いて確かめました。4回目は、次の作業で見直したときに見つかったものです。

3回目は、保存に失敗しただけでなく、途中から頼んでいない作業に移っていました。そこで、失敗したら読み直してから再試行し、3回失敗したら止めて報告すること、終わりの片づけはログ・TODO・繰り越しの3つに限ることも決めました。

どれも、最後に1つ確かめる手順があれば防げた種類の失敗でした。だから直したのは AI の腕前ではなく、確認の手順です。

速報記事の誤りを、まとめて直した

6/9 に、Apple の発表会(WWDC)の速報記事を公開しました。Perplexity で事実確認をしたところ誤りが見つかり、本文、画像、FAQ、note 版、SNS の投稿までまとめて訂正しました。以後、速報や自動で作った記事は事実確認を必ず通し、確かめられないことは「噂」と書くことにしています。

自動投稿が止まった日

自動投稿まわりで起きたことと、その直し方を日付順に並べます。

起きたことどう直したか
6/3:launchd が Google ドライブのファイルを読めず、3件が失敗投稿のプログラムを Mac 本体側に移し、3件は投稿し直した
6/13〜15:X の告知が投稿の制限(403)で3回続けて通らなかったその告知は見送った。同じ記事の告知を続けて出さず、時間帯を分けている
6/16:投稿の記録が2つのファイルに分かれていた保存先を1つに固定し、199件を1つにまとめた
6/22:Threads の朝の告知が出ていなかった手で補い、翌日はその枠を見張った
6/30:Instagram の認証の期限が切れ、投稿が止まっていた私が権限を付け直し、残りの設定と疎通の確認は AI が行った

確かめたから、止められた作業もある

6/26 に「最優先」としていた作業は、「ある記事の URL が404になっていて、月147PV がそこに流れている。転送(301 リダイレクト)を設定する」というものでした。

着手前に URL を開くと、記事は 6/14 にすでに公開されていて、正常に表示されました。404 の数字は、記事を公開する前のアクセスが集計に混ざったものでした。

そのまま転送を設定していたら、生きている記事を自分でふさぐところでした。この作業は実行せずに閉じています。

数えられたことと、7月に持ち越したこと

2026年6月の記録から数えた件数。リンク切れ13本、消した予約235件、食い違い4回など
6月の記録から数えたこと

6月の記録からは、作業の件数や記録の量を数えられました。一方で、SNS の反応や広告の値は数えられず、Instagram リールの中身などは7月に持ち越しました。

数えられたこと

6月の日次ログ(22日分)、TODO(30日分)、レポートから数えた数字です。

項目数時期・補足
内部リンクのリンク切れ13本6/26。内部リンク194本のうち
消した古い予約235件6/17
商品リンクの一括更新16記事・102ブロック6/4
クラウドへ移した生成画像136枚6/11
秘書の指示書20,537 → 10,805 バイト6/23。約47%減
新規3記事に差し込んだ画像18枚6/27。すべてにタイトル・代替テキスト・キャプション・説明
SNS 投稿40件6/21〜27 の週。X 20・Threads 20・Instagram 0
Google 検索からのクリック1,2086月の WorkTypesLab。あとで月末2日分の欠けを補った値

内部リンクの点検では、投稿194本と固定ページ9本を調べました。見つけたリンク切れのうち、置き換え先が決まっていた7本を直しています(そのうち4本は、3記事の8か所)。このほか、AI の報告と実際の食い違いは、上に書いたとおり4回でした。

数えられなかったこと

  • SNS の反応(いいね・返信など)は、6月の時点では数として取り出せていませんでした。週のレポートでは投稿本数だけを数え、反応は文章で書いています。
  • 広告の管理ツールから取った値は、ドル建てで整数ばかり、取るたびに変わるなど不自然な点があったため、確定した値として扱いませんでした。

7月に持ち越したこと

7月に持ち越したのは、次の4つです。

  • Instagram リールの中身:定期の枠とキューはできましたが、投稿する動画は6/30の時点でまだ0本でした
  • 内部リンクのうち、置き換え先がなく、前後の文脈を見て判断が要るもの
  • サービス紹介ページの公開(料金の一部の確認待ち)
  • LINE の登録数を測る方法

次の一歩

同じような仕組みを自分で作ってみたい方へ。note では、AI への任せ方や、うまくいかなかった記録を書いています。

仕組みづくりそのものを任せたい方は、お仕事のご相談をご覧ください。相談フォームからも受け付けています。