出るはずの投稿が出ていない。調べてみると、入れておいたはずの予約そのものが消えている。2026年5月は、この「消える予約」とのつき合いから始まりました。
たとえるなら、目覚まし時計を毎晩セットしているのに、部屋を出るたびに誰かが電池を抜いていくような状態です。セットした本人は鳴るつもりで眠り、朝になって鳴らなかったことに気づきます。
この記事は、2026年10月に、5月の社内の記録(日次ログ・TODO・決裁・レポート)を読み返して書いた振り返りです。WorkTypes では、Claude Code(AIにパソコン上の作業をさせる道具)に、秘書・開発・マーケ・経理といった役割を分けて任せ、私はおもに判断と確認をしています。数字は記録から数えたものだけを載せ、お金の数字と取引先の名前は載せていません。
この記事の要点
- 5月の一番の課題は、AIに入れた予約が、作業画面を閉じたり立ち上げ直したりするたびに消えることでした。5月1日には、1日のうちに3回消えています。
- 5月14日、予約の置き場所を Claude Code の中から、Mac に最初から入っている予約の仕組み(launchd)へ移しました。翌15日の時点で24件が動いていました。
- あわせて「毎晩、翌日の予約がそろっているかを点検する」「AIの下調べは別のAI検索で確かめ直す」など、抜けや誤りを仕組みで拾う手順を足しました。
- 一方で、投稿先のサイトの取り違えや、TODO の持ち越し漏れ32件など、つまずきも記録に残っています。
5月の全体像:AIの部署がそれぞれ何をしたか

5月は、姉妹サイトのブログ WorkTypesLab(ガジェットとAIの記事)を31日間毎日更新しながら、note と SNS の発信を回した月でした。あわせて、予約と請求書の道具づくりを進め、部署を1つ新設しています。
部署ごとの動き
部署ごとに5月にしたことを、表にまとめます。
| 部署 | 5月にしたこと |
|---|---|
| 秘書 | 毎朝の予定確認と TODO の管理。月末に5月分の TODO をすべて読み返した |
| 開発 | 予約と通知の土台づくり。予約の置き場所の移し替えなど |
| マーケ | WorkTypesLab の記事、note の連載、SNS の投稿 |
| 経理 | 請求書を作る道具を9項目改修し、毎月まとめて作れるようにした(5/27) |
| 個人開発ラボ(新設) | OpenAI の Codex を、新しいものを作る専任の部署に(5/20) |
開発は、Threads に続きものの投稿をまとめて出す小さなスクリプトも作りました(5/19)。マーケは5月16日に検索エンジン向けの点検を行い、画像に説明文(代替テキスト)が入っていない問題を見つけて、30記事・166枚に入れました。
Codex は、別のAIの開発道具です。部署の今の呼び名になったのは、翌21日でした。秘書が TODO の読み返しで洗い出した持ち越し漏れは、つまずきの章で書きます。
note の連載と、5月の決裁
note では、Claude Code でブログ運営を自動化する連載を始め、第1章(5/3)・第2章(5/10)・第3章(5/18)を公開しました。5月20日には、note のメンバーシップ(会員向けの場)も開いています。
5月の決裁の記録は2件で、どちらも5月12日、WordPress 用の新しい道具づくりについてでした。1件目で「進める」と決め、試作を私が触って「エディタが今まで触ってきたテーマと違って使いにくい」と感じたことから、同じ日の2件目で作り方を変えています。
うまくいったこと:予約・点検・確認を「仕組み」にした

うまくいったのは、予約を消えない場所へ移し、点検と下調べの確かめ直しを決まった手順にしたことです。作業画面が落ちたときの立て直しと、別のAIに道具を1本任せたことも、この章で書きます。
予約を Mac 側の仕組みへ移した
Claude Code の中で入れた予約は、その作業画面(セッション)が続いている間しか生きていませんでした。そこで5月13日の夜に方針を変え、14日に、予約を Mac の launchd へ登録し直しました。launchd は、決まった時刻にプログラムを起こす Mac 標準の仕組みです。
launchd に置いた予約は、時刻になると Mac が Claude Code を呼び出して作業させます。作業画面を閉じても、Claude Code を立ち上げ直しても、予約は残ります。
14日は17件を登録し、その日の12時台に note 記事の告知が5か所へ自動で出たこと、18時に LINE の案内が自動で出たことを確かめました。15日の時点で、24件が動いていました。
毎晩、翌日の予約を点検する
5月4日の朝、その日に公開した記事の告知が予約されておらず、手で出し直しました。その日のうちに、翌日の予約を毎晩点検する予約を常設し、その後も中身を足しています。
点検まわりに足したことを、日付順に並べます。
| 日付 | 足したこと |
|---|---|
| 5/4 | 毎晩23時50分に翌日の予約がそろっているかを点検し、足りなければ補う |
| 5/6 | 点検を二重にした |
| 5/8 | Instagram の枠も、必ず点検する項目に加えた |
| 5月中旬 | 夜23時52分に翌日分を点検・補充し、朝6時23分にもう一度確かめる2段構え |
| 5/19 | 予約の実行後に結果を確かめ、スマホへ通知する予約を組み合わせた |
Instagram を加えたのは、5月2日から7日まで6日間投稿が抜けていて、8日まで気づかなかったためです。
下調べを2段にした
AIが書く記事の下調べは、5月2日から「最初の調べ物」と「仕上げ前の調べ直し」に分け、調べ直しには別のAI検索(Perplexity)を使う決まりにしました。
同じ日に Apple 製品の世代を古い情報のまま書いた誤りが見つかり、世代の確認は必ずこの調べ直しを通すことにしています。16日からは、最初の調べ物の段階から使ってよいことにしました。
作業画面が落ちても、記録から戻れた
5月21日の昼、Claude Code の作業画面が途中で落ちました。手元に残る会話の記録から、落ちる直前に何をしようとしていたかを特定し、作業を再開しています。
別のAIに道具を1本任せた
同じ日、Codex に小さな道具(複数のSNSの予約投稿をまとめて扱うもの)を1本任せたところ、29分5秒で完成し、自動テスト17件がすべて通りました。そのあと Claude Code が中身を見直して修正を2つ加え、公開しています。
つまずいたことと、どう直したか

一番大きなつまずきは予約が消えることで、最後は予約の置き場所を Claude Code の外へ移して直しました。ほかのつまずきも、直したところまで記録に残っています。
つまずきごとに、直す前と直した後を並べます。
| つまずき | 直す前 | 直した後 |
|---|---|---|
| 予約が消えた | 作業画面を閉じたり立ち上げ直したりすると、予約が消えた | 予約を Mac の launchd へ移した(5/14) |
| 下調べの誤り(5/9) | 記事に事実の誤りが5件 | すべて直した。公開前は2段の下調べで拾う |
| 投稿先の取り違え(5/3) | 姉妹ブログ向けの部品を、この会社サイトに入れた | すぐ削除し、投稿先を確かめる決まりを加えた |
| TODO の持ち越し漏れ(5/28) | 翌日へ引き継がれていない項目が32件 | 残りを2つに分け、翌日以降の TODO に載せ直した |
| 別ブログの広告の審査(5/26) | 公開100本に届いたが、審査に通らなかった | 5/28までに計40本を手直しした |
| 会社サイトの作り替え(5/10) | 3つの版で試したが、どれも崩れた | 変更をすべて元に戻し、後日に回した |
予約が消えた(5/1・5/9・5/13・5/20)
5月1日は、深夜1時30分、9時50分、14時55分と、1日のうちに3回、予約がまるごと消えました。そのたびに9件を手で入れ直しています。
9日には、「消えない予約」を指定しても、実際には作業画面の中だけの予約として登録されていたことが分かりました。この日はパソコンを再起動したあとに48件を入れ直し、予約の上限(50件)に当たったため、先の日付の10件をいったん外しています。
決め手になったのは13日でした。22時7分に出すはずだった告知が出ず、23時48分に手で3つの媒体へ出しました。案内していた期限の11分前です。
この夜に「予約は Claude Code の外に置く」と決め、翌日の移し替えにつながっています。
移したあとにも、穴が1つありました。20日、クラウドと同期しているフォルダに置いたスクリプトを Mac の予約の仕組みが読めず、12時12分の連続投稿が失敗しました。13時に手で出し直し、スクリプトを Mac の手元のフォルダに写して直しています。
AIの下調べが実際と違っていた(5/9)
5月9日、記事に5件の事実の誤りが見つかりました。マウスの型番や Mac のチップ名が実際と違っていたり、macOS のバージョンを古い数え方(15.4。正しくは26.4)で書いていたりしたものです。
誤りはすべて直しました。こうした誤りを公開前に拾うのが、前の章で書いた2段の下調べです。
投稿先のサイトを取り違えた(5/3)
5月3日、姉妹ブログ向けに作った読者への案内の部品を、この会社サイト(work-types.com)に入れてしまいました。WordPress を操作する道具の中で、サイトの呼び名を取り違えたのが原因です。すぐに削除し、「書き込む前に、投稿先のサイトを必ず確かめる」を、AIが毎回読む決まりごとのメモに加えました。
TODO の持ち越しが漏れていた(5/28)
5月28日、5月1日から27日までの TODO を全部読み返したところ、翌日へ引き継がれていない項目が32件ありました。うち7件は別の日にすでに終わっていて、引き継ぎの一覧に残っていただけでした。
残りは「私の作業」と「後で判断すること」に分けて、翌日以降の TODO に載せ直しています。月の振り返りには、月末ごとの読み返しを決まった作業にする、と書きました。
量を急いだブログが、広告の審査に通らなかった(5/26)
別のレビューブログ(9月に終了)では、4月7日から記事を積み、5月も1日2本を目安に公開を続けて、5月25日の記録で公開記事が100本に届きました。ところが翌26日、Google AdSense の審査で「有用性の低いコンテンツ」と判断され、通りませんでした。
その日のうちに内容の薄い記事10本を書き足し、28日までに中くらいの長さの記事30本も書き足して、計40本を手直ししています。積む速さと、1本ごとの中身は別に見なければいけない、という記録です。
この会社サイトの作り替えを試して、元に戻した(5/10)
5月10日には、この会社サイトの見た目の作り替えを試しました。いま使っているテーマの上に自作の層を重ねる方法を3つの版で試しましたが、トップページの仕組みと合わず、どれも崩れました。
トップページを固定ページで作り直す方法にも切り替えましたが、同じ仕組みに阻まれて本文が表示されませんでした。作業前にサイト全体のバックアップを2つ取ったうえで進め、最後は変更をすべて元に戻して、作り替えを後日に回しています。
数えられたことと、6月への持ち越し

5月は、WorkTypesLab の新規記事が34本、Mac の予約の仕組みに載せた予約は15日の時点で24件でした。6月へは、SNSの組み立て直しなど4つを持ち越しています。
数えられたこと
記録から数えられた5月の件数は、次のとおりです(どのファイルの何行目から数えたかは、社内の根拠のメモに残しています)。
| 項目 | 数 | 期間・補足 |
|---|---|---|
| WorkTypesLab の新規記事 | 34本 | 5月の日付の原稿フォルダも、いまのサイトの記事も34 |
| note の連載 | 3本 | 第1〜3章 |
| Mac の予約の仕組みに載せた予約 | 17件→24件 | 5/14→5/15 |
| 画像に代替テキストを入れた数 | 30記事・166枚 | 5/16 |
| 記事で直した事実の誤り | 5件 | 5/9 |
| TODO の持ち越し漏れ | 32件 | 5/28。うち7件は完了済み |
| 別のレビューブログで手直しした記事 | 40本 | 5/26〜28 |
| Threads の週の閲覧数 | 1,140回→566回 | W21(24投稿)→W22(22投稿) |
Threads は、週ごとの振り返りで、記事を告知するだけの投稿はほとんど読まれず、体験をもとにしたノウハウの投稿(W22は11本・平均39.7回)だけが読まれていたと分かりました。
6月に持ち越したこと
6月に持ち越したことと、5月末の状態を並べます。
| 持ち越したこと | 状態・期限 |
|---|---|
| SNSの組み立て直し | W23(5/31〜)から、告知を減らし、投稿の時間帯を午後へ寄せる |
| 会員の場の入口 | 開いてから10日間で案内ページの表示4回(5/29の診断)。置き場所を見直す |
| 予約の整理 | 5/18に予約52件を棚卸しし、SNSの告知28件を置き換えの候補にした |
| 会社サイトの作り替え | 5月は見送り。このサイトは2026年10月に改めて作り替えを決めた |
SNSの組み立て直しには、Threads を「数字・構造・一人称」の型に絞ることも含めました。予約の整理で置き換える先は、AIを呼ばずに動く普通のプログラムです。
5月に足した仕組みは、記事やSNSに限った話ではありません。「決まった時刻に動かす」「前の晩に抜けを点検する」「終わったら知らせる」の3つは、請求書の送付や締め日の確認のように、日時が決まっていて抜けると困る事務にも、そのまま当てはまります。
次の一歩
自分で同じような仕組みを組みたい方へ。note では、AIに仕事を任せるときの手順を書いています → note(WorkTypes)



