「自社のWebサイトをWordPressで作りたい。でも、どこに頼めばいいかわからない」。中小企業・個人事業主からよくご相談いただく内容です。
制作会社・フリーランスの数は数千社単位で存在し、料金も5万円〜数百万円まで幅があります。同じ「WordPress制作」でも、成果物の品質・運用のしやすさ・将来の拡張性に大きな差が出ます。
本記事では、個人事業主・中小企業がWordPress制作を外注する際に失敗しないための7つのチェックポイントを、依頼前・契約前・納品後の3フェーズに分けて解説します。
まず整理:WordPress制作の料金相場(2026年時点)
| 種類 | 相場(目安) | 想定規模 |
|---|---|---|
| シンプルな企業サイト(5ページ前後) | 10万〜30万円 | 個人事業主・小規模法人 |
| 中規模コーポレートサイト(10〜15ページ) | 30万〜80万円 | 中小企業 |
| オリジナルデザイン+CMS機能込み | 80万〜200万円 | 採用強化したい企業 |
| ランディングページ(1ページ) | 5万〜20万円 | キャンペーン・商品訴求 |
| ブログメディア構築+運用設計 | 20万〜60万円 | オウンドメディア立ち上げ |
これよりも極端に安い見積もり(例:シンプル企業サイトで3万円)は、テンプレートそのまま設置だけ・画像差し替えのみの場合が多く、運用時のカスタマイズ自由度が低いケースがあります。逆に極端に高い(同規模で100万円超)場合は、フルスクラッチのオリジナルデザインを含むのが一般的です。
チェック1:テーマ選定の方針が明確か
WordPress制作の「品質」を決める要素で最も軽視されがちなのがテーマ選定です。
- 無料テーマ(Cocoon・Astra等):コストはゼロですが、機能追加にプラグイン多数を追加することになりやすく、サイト速度に影響
- 日本語対応の国産有料テーマ(SWELL・Emanon・THE THOR等):1万〜2万円の買い切りで、高速表示・SEO・Gutenberg対応が整っている
- 海外ビルダー系(Elementor・Divi等):デザイン自由度は高いが、サイト速度が落ちやすくWordPress乗り換え時の移行が難しい
- オリジナルテーマ:数十万円〜の追加費用、保守が制作会社依存になる
見積もり時に「どのテーマを使う予定か」「採用理由」を聞いてみてください。この質問に対する回答の明確さで、制作側の知識レベルがほぼわかります。
チェック2:納品後のWordPress管理権限は誰に渡るか
意外と見落とされるのが、WordPress管理者権限の所在です。制作会社の一部では「納品後も管理者権限は制作側が保持し、更新のたびに有料で依頼」という運用をしているケースがあります。
契約前に必ず確認すべき項目:
- 納品時に自社アカウントに管理者権限が渡されるか
- サーバー・ドメインの契約名義が自社か(制作会社の契約下になっていないか)
- 有料テーマ・有料プラグインのライセンスが自社所有か
これらが「全部制作会社側」だと、将来の乗り換え時に追加費用や解約トラブルが発生しやすいので注意。
チェック3:SEO初期設定に何が含まれるか
「SEO対策込み」と書かれていても、実際の内容は会社により大きく異なります。最低限含まれるべきSEO初期設定は以下。
- Google Analytics 4 / Google Search Console 連携
- サイトマップ(sitemap.xml)自動生成
- robots.txt の適切な設定
- 各ページの title / meta description の最適化
- 構造化データ(OG・JSON-LD)の実装
- 表示速度の計測(PageSpeed Insights 80点以上が目安)
- スマホ対応(レスポンシブ)
見積もり時に「この7項目、すべて標準で含まれますか?」と聞くのが一番手っ取り早いです。含まれないなら追加見積もりの対象になるので、事前に確認を。
チェック4:公開後の運用体制はどう想定されているか
WordPressは「作って終わり」ではなく、公開後の運用で成果が決まる仕組みです。以下をどう運用するかを事前に擦り合わせておきましょう。
- WordPress本体・テーマ・プラグインのアップデート(月1〜2回必要)
- バックアップの取得頻度・保存先
- セキュリティ監視(不正ログイン対策など)
- 記事・お知らせの更新を自社で行うか、外部に委託するか
- 不具合発生時の対応窓口と対応時間
制作会社によっては、納品後の保守費(月5,000〜30,000円)が別発生することが多いです。この費用含めた総額を比較することが大切。
チェック5:支払いスケジュール・追加料金の条件
制作途中で「こんなに追加料金が発生するなんて聞いていなかった」トラブルが頻発するポイントです。事前に確認すべき項目:
- 着手金・中間金・納品金の割合(例:50%・0%・50% など)
- デザイン修正の回数制限(無制限 or 3回まで、など)
- ページ追加の単価
- 原稿・写真の支給有無で料金が変わるか
- 公開日が遅延した場合のペナルティ条項
これらが見積もり書・契約書に文書で明記されているかを必ず確認してください。「口頭で聞いた」で済ませると、後でトラブルになりがち。
チェック6:制作実績・ポートフォリオの質
実績ページは必ず見るべきですが、数より内容で判断します。
見るべきポイント
- 自社の業種・規模に近い案件があるか
- 実績のサイトを実際に開いて、スマホ表示・読み込み速度を確認
- 「○年前の制作です」と明示されている案件は、デザイントレンドが古い可能性あり
- 実績ページにURLが載っていない=公開非同意の案件が多いサイン(ポリシー次第ですが、信頼性確認の材料になる)
チェック7:AI活用・自動化への対応度
2026年以降のWeb制作で、AIツールをどう活用するかが成果物の差に直結します。
- Claude Code・ChatGPTを記事執筆・画像生成に組み込んでいるか
- GA4・Search Consoleの分析データをもとに月次改善を提案してくれるか
- 公開後の記事更新・SNS告知を自動化する仕組みを持っているか
- 社内でメディア運営代行(記事継続投稿)を受けられるか
これらの仕組みを持つ制作会社は、制作費の中に「1年後のSEO成果」を見据えた設計が含まれます。短期制作で終わらず、公開後の運用でも成果を出したい場合は必須チェックです。
制作会社・フリーランス・自社内製 どう選ぶべきか
| 依頼先タイプ | 料金感 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 大手Web制作会社 | 高(50万〜) | 品質が安定、保守体制厚い | 初動遅い・費用が高い |
| 中小制作会社 | 中(20〜50万) | バランス型、担当者と直接対話 | 担当者の当たり外れ |
| フリーランス・個人事業主 | 低〜中(5〜30万) | 柔軟・意思決定速い・継続運用相談しやすい | 担当者ストップ時の代替リスク |
| 自社内製 | 人件費のみ | 自由度最大・ノウハウ蓄積 | 学習コスト・時間消費が大きい |
個人事業主・中小企業の場合、フリーランス〜小規模制作事業者が最もコスパが良いケースが多いです。担当者と直接話せて、運用フェーズまで一貫して相談できるのが強み。
制作依頼前のチェックリスト(保存版)
見積もり依頼する前に、以下の自社情報を整理しておくと、正確な見積もりが返ってきやすくなります。
- サイトの目的(受注・採用・情報発信・EC 等)
- 想定ページ数(トップ・サービス・実績・ブログ・問い合わせ 等)
- 既存ブランド素材の有無(ロゴ・カラーガイド・写真)
- 原稿・写真の社内準備状況
- 希望公開日・想定納期
- 予算レンジ(上限・最低許容)
- 公開後の更新頻度(自社更新か、委託か)
- 競合・参考にしているサイトURL(3〜5社)
これらが揃っていない段階で見積もりを取ると「概算○万円〜」としか返ってこず、会社比較が難しくなります。
Work Typesのスタンス
Work TypesのWordPress制作は、以下の方針で承っています。
- 制作だけでなく運用フェーズの設計まで含めてご提案
- 納品時に管理者権限・サーバー契約・ドメイン契約をすべて自社所有でお渡し
- AI(Claude Code等)を活用した記事更新・SNS告知の自動化オプション
- 月次GA4・Search Consoleレポート+改善提案(運用契約の場合)
- 小規模案件でも歓迎(個人事業主・副業者向け含む)
まずはお気軽にご相談ください。制作の具体的なお見積もりだけでなく、「社内でやるべきか、外注すべきか」の検討段階でもヒアリングにお応えしています。
さらに深掘りする(WorkTypesLab)
Web制作を「公開後の運用」でどう伸ばすかについては、Work Typesの運営メディア「WorkTypesLab」で、AI活用・SEO・オウンドメディア運営に関する実践ノウハウを公開しています。
まとめ
- WordPress制作の外注は、テーマ選定・権限所在・SEO設定・運用体制・支払い条件・実績・AI活用の7ポイントで比較するのが鉄則
- 安さだけで選ぶと、公開後の運用費・追加費用でかえって高くつくことがある
- 個人事業主・中小企業なら、フリーランス〜小規模制作事業者が最もコスパが良いケースが多い
- 制作依頼前に8項目の自社情報を整理しておくと、正確な見積もりが取れる
「どの依頼先が自社に合うかわからない」段階でも、Work Typesのヒアリングを活用いただけます。お気軽にお問い合わせください。